2023年3月に開校予定のTSUBASA塾代表ニシボリです。
私は19歳のときから塾講師として働いてきました。およそ20年弱といったところです。
私が経験してきたのは「集団形式」の塾講師。
ホワイトボードや黒板の前に立ち、複数の生徒がいる前で問題の解説などを行う。
まさに「典型的な集団形式の塾講師」を20年弱続けてきました。
複数の生徒の前でするのがいわゆる「授業」というものです。
授業とはなかなか難しいもので、こちらから一方通行で話し続ければよいものではありません。
聞く側からすると「退屈」「つまらない」「ねむい・・・」となりかねませんからね。
いろいろな工夫を凝らして授業を行います。
その中の1つに「質問を投げかける」があります。(僕らの世界では”発問”と言います)
この”発問”にはいくつかの種類があります。
一つは一問一答的なものです。
先生「●●のような性質を持つ気体は何ですか」
生徒「二酸化炭素です」
あるいは
先生「この計算結果はいくつですか」
生徒「-5です」
のようなものですね。
ほかには「なぜ?」と聞くものもあります。
先生「なぜ○○のようになったと思いますか?」
生徒「△△だからだと思います」
単語や数字を答えてもらうのではなく、文章で答えてもらう”発問”です。
この”なぜ”型の発問を私は昔から多用しています。
もちろん”一問一答”型の質問をすることもありますが、これは「覚えているかどうかを確認したい」という場合に使います。
ただ「覚えているかどうかの確認」は、やろうと思えば生徒さん自身でも可能なんですよね。
参考書や問題集を解き進めればよいので。
塾のような場(場合によっては学校の授業も)は「覚えているかの確認」だけでなく「頭を使って考える場所であるべき」と私は思っています。
大人になってからたくさんの難問にぶち当たるわけですが、その際に必要なのは自分で考え、判断すること。
時には人にアドバイスをもらいながらも最終的には自分で考えて判断せねばなりません。
そのための「筋トレ」の1つが、学校や塾での勉強です。
生徒たちが大人になって、自分で考えて判断し、そして進んでいく。
一朝一夕では達成できない事柄ではありますが、日ごろから”なぜ”型の発問をぶつけることで、少しでもその「筋トレ」になるのではないかと。
この仕事を始めてから常々そのように考えているがために、”なぜ”型の発問をさまざまな生徒にぶつけています。
やはり、最終的には「自分で考えて判断できる」、そのような大人になってほしいのです。
ブログのタイトルに「理念」と偉そうに書きましたが、私の指導の根本とも言える部分で、言い換えればそれは理念のようなものだとも思います。
ちなみにどんな生徒さんでも「なぜ?」をぶつけるわけではありません。
「文章で答えねばならない」そのプレッシャーがまだまだキツイという生徒さんもいます。(精神年齢による部分が大きいでしょうか)
そのような生徒には”一問一答”型の質問や、もっと易しい質問で”筋トレ前のストレッチ”を十分に行いますのでご安心ください。
その代わり自分が当てられていなくても、ほかの生徒さんが「なぜ?」と聞かれている場面では「自分ならこう答えるかも」と考えるようにはしてください。
TSUBASA塾では「自分で考えて判断できる」ように、こんな小さいことから気を配りながら指導をしていきます。
そろそろいろんな情報をOPENできるかと思います。
これからもよろしくお願いいたします。