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今日は大学共通テストです。
また関西圏では中学入試も本格スタート。
高校入試はまだもう少しあとですが、受験シーズンが本格的に始まりました。
受験シーズンは我々もいそがしいですが、ふと過去のデータを洗いなおすために、昔の生徒たちのデータを見ることがあります。
その最中に、1人の生徒を思い出しました。
それは1人の男の子で、小学生のころから塾に通ってくれていた生徒です。
彼を担当したのは中学1年生の春休みから。
彼は4月より国立の中学校に通うこととなり、中学校生活がスタートしました。
国立の中学校でも、中間テストや期末テストがあります。
彼の通う中学は、テストが非常に難しく、彼自身も相当その問題には苦労していました。
はじめこそ5教科合計で400点超えていたものの、少しずつ下降線をたどってしまい・・・
彼には一生懸命に取り組む前向きな生徒でしたが、さすがに点数が伸びないことで、自信を失いかけていました。
学期の終わりに彼と彼のお母様と三者懇談で、必ず次は成績を上げようと約束。
小学生のころから来てくれてる彼に下を向いてほしくない。
先生も全力でやるぞ、だから君もついてこい、と。
そこから彼に自信を取り戻させるために、彼の顔を見るたび前向きな言葉をかけ続けました。
授業でも意識的に彼に質問を当てるようにしました。
今日の授業は理解できたか?
今の勉強の現状はどうか?
何かわからないまま放っておいていることはないか?
定期的にそのような質問を投げ続けました。
彼は寡黙なタイプだったので、言葉を返すのは簡単ではなかったと思います。
それでも点数を上げたいという彼の思い。
二人三脚と言えば聞こえはいいですが、まさに泥にまみれるようなキャッチボール。
よくがんばって付いてきてくれたと思います。
定期試験の答案返却の日。
学校から直接、僕のいる校舎まで来てくれた彼。
見ていたほかの先生によると、ダッシュで校舎まで来てくれたそうです。
「先生、点数上がりました!」
寡黙な彼が、ちょっとはにかんだような笑顔を見せてくれたのをよく覚えています。
教師としてとてもうれしい瞬間の1つでした。
その後、彼は高校入試でも無事第1志望に合格。
高校生になってからも定期的に僕に現状を報告しに来てくれていました。
最近は会っていませんが、彼なら大丈夫だろうと思います。
喜んだ顔、成長した姿を見ることができるのはこの仕事で一番うれしいことです。
彼のはにかんだ笑顔のように、そんな笑顔を見たくて今もこの仕事を続けています。