生駒市さつき台のTSUBASA塾のニシボリです。
明日は奈良県内の私立高校の入学試験日です。
私は現在、別の塾にも在籍しており、そこには中3生がいます。
この日の中3生は、少し固いような、一方で凛々しい表情をしていました。
私がいた塾はすべて、入試の前日は“激励会”といって、受験生にメッセージを送る会を行います。
今日もその日です。
こんな話をしました。
(もうちょっとくだけた口調で話しましたが)
2020年の春、小中学校の一斉休校がありました。
みんなが中学入学を迎えるときでした。
中学入学を目前にして、コロナ禍が彼らの生活を変えました。
マスクやパーティション、消毒薬があちこちに設置され、常に検温を求められ、食事の際は黙食。
彼らが食事をする際は、いまでも黙食を続けています。
当たり前のことが、当たり前に行われなくなる。
どころか、これまでの当たり前とこれからの当たり前が違ったものに。
もちろん大人も変化を強いられましたが、みんなの方が適応は難しかったでしょう。
その中で、努力をして、この入試の前日を迎えられたということ。
それ自体がまず素晴らしいことです。
中学校3年間、コロナ禍を抜きにしても、山あり谷あり。
部活のことや友達のこと、家族のこと、進路のこと。
悩むことはたくさんあったはずです。
ましてそこに降りかかったコロナ禍。
大人も経験したことのない出来事も重なって、ここまでこれたこと。
間違いなく、素晴らしいことです。
一方で、その当たり前が当たり前でなくなった生活を、今日までを、支えてくれた人がいます。
明日受験を迎えられるあなたを支えてくれた人がいます。
毎日ご飯をつくり、洗濯をし、掃除をし、外に働きに出て。
大切な家族の生活を守るために。
僕も同い年くらいのときは、うっとうしかったものです。
口も悪く、けんかもよくしました。
口もききたくない、そんなときもあると思います。
何も全身で感謝を表現しろとも思いません。
でも明日の朝くらいは。
ちゃんと「行ってきます」って伝えましょう。
心の中でありがとうを込めて。
恥ずかしくない人はありがとうって言ってみて。
受験は自分のためのもの。
でも応援してくれている人に、その背中で応えてください。
緊張する人は、深呼吸して。
ここまでがんばった君たちはすばらしい。
さあ行ってらっしゃい。