一番行きたい高校を第2志望に書く

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塾の中では進路希望調査や志望校調査をすることがあります。

そのとき、本当は1番行きたい高校のはずなのに、その高校を第2志望の欄に記入してしまう子がいます。

たぶん、いろんな思いを抱えているのだろうなと思います。

その高校に行けるかどうかの自信がない。

その高校に行けたとしてもついていける自信がない。

その高校に行くことをまわりが反対している。

その高校に行くと宣言することが恥ずかしい。

人によって理由は様々でしょうね。

 

僕自身も大学受験で似たような後悔があります。

僕は工学部に行きましたが、本当はA学部に行きたかったんです。

A学部は、工学部よりレベルが高く、難しい入試だったんですね。

また総合的な学部で、よい就職先があるかどうか、あまりそのあたりの評判もよくなかったんです。

 

僕自身、A学部に行きたい気持ちはありましたが、不合格が怖い、まわりが反対することが怖い。

その気持ちで工学部を第1志望に書き続けました。

A学部に行きたいという本音は親も含め、だれにも言えませんでした。

 

その後、出願のその日もAとは書かず、工学部と書き、実際に入試も受けました。

工学部に合格し、大学生活がスタート。

 

最初のころは、違和感なく通っていました。

ですが、専門的な勉強が始まっていくにつれ、興味があまりわかない。

モチベーションが続かない。

何とか試験は乗り切り卒業はしましたが・・・

 

大学生活を振り返ると、それなりに楽しんだとは思いますが、今でも本当にあれでよかったのかと思うことがあります。

後悔がないと言えばうそになります。

でも高校のときに第1志望にA学部と書けなかった自分の弱さのせいだったと思います。

 

僕がかかわる生徒は、できるだけそんな思いはしてほしくないと思います。

後悔はできるだけ少ない方がいい。

納得のいく受験をする方が、間違いなくいい。

 

自分の思いを、ついつい第2志望にしてしまう。

そんな子はどことなくサインを発しているものです。

ふとした言動や行動。

授業中の表情。目線。

できるだけそのサインに敏感になり、必要のない後悔をすることがないように、サポートしてあげたいものです。