生駒市さつき台の高校受験専門塾・TSUBASA塾のニシボリです。
先日、奈良県の教育委員会のホームページで新たな高校入試制度に関する変更案が公表されました。
対象は今の6年生(この春から中1になる学年)からです。
1つは、「特色選抜」と「一般選抜」の2種類を統合するというもの。
「特色選抜」は2月に行われる入試で、「普通科」以外の学科が対象になります。
「内申点+英数理の3教科+面接など独自検査」といった試験内容の高校が多くありました。
定員割れを起こしている高校も多くあったため、何らかのテコ入れが入ることは容易に想像ができました。
もう1つ。
これは内申点のつき方が変わります。(現段階ではあくまで案です)
これまでは
中2の1年間・・・5点×9教科=45点(中2の1年間で通知表がつくイメージ)
中3の1学期・・・5点×9教科=45点(中3の1学期の通知表そのまま)
中3の2学期・・・5点×9教科=45点(中3の2学期の通知表そのまま)
内申点=45点×3=135点
でした。
今回発表された案では
中1の1年間・・・3点×9教科=27点
中2の1年間・・・3点×9教科=27点
中3の1学期・・・5点×9教科=45点 *1
中3の2学期・・・5点×9教科=45点 *1
内申点=27+27+45+45=144点
となります。
*1 中3の1学期・2学期の通知表結果をそのまま使うかまでは明記してありませんが、おそらくそうなると思います。
中1、中2の各教科「3点」の評価は、通知表の「主体的に学習に取り組む態度」のA~C評価がA=3点、B=2点、C=1点となるのだと思います。
あくまで案で、これで決定したわけではありません。
(噂では反対の声を上げている教育関係者の方もいらっしゃるようです。)
1つの見方をすれば「中1から内申点が入るようになった」と言えます。
一方で「主体的に学習に取り組む態度」は、定期試験の点数では評価しにくい部分でもあります。
「定期試験の点数は、内申点にほとんど与えない(中1・中2の間は)」とも言えます。
うがった見方をするならば「定期試験をがんばる動機づけが減った」と思う人もいるかもしれません。
「主体的に学習に取り組む態度」は比較的、A評価やB評価を取りやすいです。
授業をきちんと聞き、宿題や小テスト、発表に取り組むという当たり前の姿勢があればよいためです。
つまり「中1・中2部分の内申点はあまり差がつかない」と言えます。
中3以降の比重が非常に高くなった(実力重視とも捉えられる)と捉えることもできます。
あくまで「骨子」「案」であるので、変更となる可能性もあります。(新中1の入学段階ではっきりさせてほしいですが・・・)
さまざまな方とのつながりがあるので、できる限り情報をスムーズに仕入れて、保護者や生徒の皆さんにお伝えしたいと思います。