人がものを覚えるために必要な条件は
①「あれなんだったっけ」と思い出そうとすること
②①を繰り返すこと
だそうです。
そこに至るまでに、まず無理矢理にでもいったん脳にその覚えたい言葉を入れなければなりません。
そのために書いたり、声に出したりという作業が必要です。
人によっては見ているだけですっと入ることもあります。
特に好きな教科は入りやすいですね。
好きなゲームの用語や好きなマンガのキャラの名前などは入りやすいもの。
でも興味のないことがらは、そう簡単に頭に入りません。
そのため書いたり、声に出したりの肉体労働で体に染み込ませる必要があるのです。
ここでどれくらいの量が必要なのかは人によって全く違います。
練習を早くから積み重ねてきた子はそこまでの量は必要ないでしょう。
しかし暗記練習をやってこなかった人は、一つの単語を覚えるのに50回、100回と書かなければならないかもしれません。
回数がいるのでしんどいのです。
単調でつまらなく思えるときもあるでしょうし、なんで自分はこんなに覚えられないの?と悔しい気持ちになることもあるでしょう。
でもその先にしか成績アップはありません。
その手前でやめてしまうと、またゼロからのスタートです。
これを繰り返して、ようやく①です。
①は、要するにテストをするということ。
答えを見ずに、こうだったかなと思い出す。
思い出そうとするその瞬間に脳に記憶が刻まれるのだそうです。
無理矢理にでも入れたその言葉が、ようやく脳に定着します。
それも1回テストするのではなく、何度かテストをするのです。
ここまでしないと覚えられないんです。
逆に言うとここまでやるとしっかり頭に残り、忘れにくいでしょう。
成績を上げるというのは一見、地道で退屈でしんどいことをコツコツとしなければなりません。
成績を上げたければ、そこから逃げることはできません。
魔法のような派手な方法はありません。粘り強く、根気強く、がんばりましょう。