前に、一度ある中3生に大学のことを聞かれました。
「先生はなんで○○大学に行ったんですか?」
なんて答えたかあいまいですが、この大学の選択にはいろいろとありました。
大学というよりかは「学部」の選択ですね。
本当は行きたい学部がありました。
仮にA学部とします。
いまはずいぶんと大学入試も様変わりしましたが、
当時は大学入試においては2月の入学試験を受けるのが一般的。
A学部はその大学のなかでもハイレベルな学部でした。
正直な話、ずっとA学部に行きたいと思ってたんです。
ですが、自信がなかった。
ですから、ずっとそれよりランクの下の工学部を第一志望に書き続けていました。
たぶん、当時の実力的にはA学部は30%くらいの可能性はあったと思うんです。
ですが、不合格になるのが怖かった。
当時は、浪人をするということが怖くて怖くてたまりませんでした。
臆病だった自分、本当の思いを殺しながら大学受験を迎えたわけです。
合格はしましたが、そのあとの大学生活がどうだったかは・・・
それほど有意義に過ごせたとは思っていません。
後悔は、たくさん残っています。
もう少し自分に自信が持てる何かがあれば、A学部を受けていたのかもしれません。
中学生のみなさんも、同じかもしれません。
あと内申点が1点あれば。
何かの教科があと1点上がれば。
それだけで志望校に一歩近づくわけです。
「逃げた」という後悔は、なかなか消えません。
あそこが人生の分かれ道だったかな、今でもふとそう思うことがあります。
でも、今の自分がすべきことは、
悔いることではなく、
この塾に来てくれている生徒のみんなに、
後悔のない受験を迎えてもらえるよう1点でも可能性を広げていく、
そういうことではないかなと思って、日々の授業を全力で行うことだと思っています。
逃げずに立ち向かえるだけの力を養うその手助けをしっかりしていきたいと思います。