算数オリンピックの思い出

(引用元http://minoehon.cocolog-nifty.com/start/2015/04/post-548c.html)

↑は、僕が小学5年生か6年生の時に受けた算数オリンピック予選の問題。

当時通っていた塾が算数オリンピックの会場になっていて、「誰でも気軽にチャレンジして」という雰囲気だったので特に意気込むこともなく何となく受けました。

しかし、その頃は算数が超苦手!(中学受験でも第1志望に失敗するほど)

そんな状態で挑んだため、予選問題は全く歯が立たず、おそらく0点だったと思います。

↑の問題もゴリゴリ計算して解こうとして×でした。(実際にはほとんど計算がいらない問題!)

 

たまたま中学生になってから、この問題を再び目にする機会があり、その時はあっさりと答えが出せました。

「なんであのときはまったくできなかったんだろう・・・」

そう思ったのをよく覚えています。

 

その瞬間はよくわからなくても、後になってみると「そんなに難しいことではなかった。実は単純だった」ということは、勉強をしているとよくあります。

特に中学3年生の受験期など、「中学1年の時になぜ○○にこんなに苦戦していたんだろう」と感じる人が多いようです。

 

「後になってみると簡単に思える」

これは、勉強を重ねることで「語彙のレパートリーが増えた」「客観的に物事を見る習慣がついた」など、力がついたから起こることだと思います。

 

僕が授業をする時は、「わかりやすさ」も大切ですが、後につながる「語彙」や「考え方」を伝えることも大事だと考えています。

今すぐにはすっと伝わらなかったとしても、意図的に「堅苦しい用語」を使ったり、大人が普段どう考えているのかを見せたりという姿勢を意識しています。

 

勉強って一瞬ではわからないことも多いですが、それで投げ出しても成長しません。

大事なのは、あきらめずに続けることです。

時間をかけて少しずつ理解していくうちに、自分の力が伸びて、いつしか「できることが増えている」のを感じられるはず。

勉強を続けることで、新しい世界が広がり、色んな可能性が見えてきます。

前向きに取り組み続けてもらえるような授業をし続けたいなと思います。