正直、厳しい指導をすることもあります。
大声はそれほど出しませんが、厳しい言い方で注意することはあります。
もちろん、暴力や人格否定はしていないつもりです。
(開校当初は大きな声を出していたこともありましたが、今はかなり減りました)
ある程度の厳しさは、塾には必須だと思います。
塾というのは本来通う通わないは自由。通わないことだってできますよね。
それでも通い始めるということは、「何かを変えたい」「成績を上げたい」「達成したいことがある」──そういう想いがあるからではないでしょうか。
その期待を受け止めて、月2万ほどの授業料をいただいています。決して安くはない額です。
月2万あれば年間で24万円、海外旅行に行けるかもしれません。
でも、それを置いてでも塾に通う決心をしていただいている。
その重みを考えると、僕自身が
「忘れ物が続いている子に対して叱らない」
「授業中集中していないことに対して注意しない」
「まるで見てみぬふり」
なんてことをしてしまえば、それはもう詐欺行為に近いのではないでしょうか。
だからこそ、言うべき時は、言いたくない内容でも言います。
なあなあで、その場をごまかしてしまうことは簡単です。
しかし、それでは保護者の方や生徒に顔向けできません。
何よりそんな自分を許せませんし、おそらくその後も後悔し続けるでしょう。
(実際過去にそういう後悔があり、今でもその夢を見ることがあります…)
ただし、「勉強ができないこと」「点数が悪いこと」そのものを責めるつもりはありません。
話をしていく中で「甘え」「さぼり」「言い訳」「不必要な逃げ」が見えれば、そこは厳しくダメだと言います。
結果に対しては叱らず、あくまで姿勢に対して叱るというスタンスです。
もちろん、生徒が前より少しでも頑張っていたり、姿勢が変わってきたりしたときにはきちんと認めて褒めます。
そうでないと、生徒はただ萎縮してしまうだけですから。
ちなみに、学年が上がるほど接し方は厳しくなることが多いです。
受験を前にして、不必要な甘えや逃げが出てはいけないからです。
(必要な甘えや逃げがあることは重々承知しています)
特に中3の場合は、時間の使い方や優先順位については口うるさく言います。
その一方で、個々の性格や状況にも配慮して、叱る際はなるべく感情的にならず、言い方やタイミングに気をつけるよう心がけています。
保護者の方との連絡や面談も大切にしています。
「最近の様子」「どこでつまずいているのか」「どんな変化があったのか」などを共有し合うことで、家庭と塾が一緒になって生徒を支えていきたいと考えています。
そうすることで、生徒の前向きな頑張りや成長もしっかり伝えることができると思います。
これからご入塾をお考えの方は、どうかその点をご承知いただければと思います。
僕は「大切な時間とお金をかけて通っている以上、生徒を本気で伸ばす責任がある」と思っています。
そのために、見て見ぬふりはせず、必要な厳しさを持って指導します。
同時に、生徒の頑張りはきちんと認め、保護者の方にもこまめに共有しながら進めていきます。
そうやって、後悔しない指導を、そして生徒たちにも後悔させない学習を提供したいと思っています。