受験勉強は、ドラマチックなものに思えるかもしれない。
模試で成績が上がった。
判定が良くなった。
はじめてA判定がついた。
そういう出来事があると、心は動く。「よし、やってやるぞ」と、猛烈にやる気がわくこともある。
でも、受験勉強の毎日は、そんな日ばかりではない。
毎日模試があるわけではない。
毎日成績表が発行されるわけでもない。
毎日、目に見える結果が出るわけでもない。
特に1学期はそうだ。
大きな節目といえば、中間テストと期末テスト。それ以外の日々は、案外、平坦だ。
起伏のない日々。
何かが大きく変わるわけではない日々。
がんばっても、すぐには結果が見えにくい日々。
でも本当の勝負は、そういう日々の中にある。
何もない日。
結果が返ってこない日。
誰かに強く言われない日。
少し疲れている日。
スマホを見たくなる日。
ゲームをしたくなる日。
めんどうなものを後回しにしたくなる日。
そういう日に、どれだけ自分の時間を投下できるか。
そこで差がつく。
テスト前だけが勝負じゃない。
模試の日だけが勝負じゃない。
入試当日だけが勝負じゃない。
英単語を覚える。
計算練習をする。
理科や社会の用語を確認する。
学校のワークを少しずつ進める。
間違えた問題を、もう一度解き直す。
一つひとつは地味だ。やったからといって、その日のうちに劇的に変わるわけではない。
でも、その積み重ねが、数か月後の結果をつくる。
逆に言えば、合格・不合格というものは、テスト当日に突然決まるものではないのかもしれない。
日々の過ごし方の中で、少しずつ決まっていく。
今日やるか。
明日に回すか。
面倒でも取り組むか。
楽な方へ流れるか。
その小さな選択の積み重ねが、やがて大きな差になる。
だから、何も特別なことがない日を大切にしてほしい。
ただの平坦な一日。そんな日に、まるで歯磨きのように、当たり前に机に向かえる人は強い。
受験勉強で本当に大切なのは、特別な日にだけがんばることではない。
平坦な日々を、どう乗り越えるか。
いまこの瞬間にやる。それだけで、差は生まれる。
そしてその差は、あとから必ず見える形になって返ってくる。
